2012年04月20日

0号路 -高尾山関係者が教えたくない?バリアフリーで高尾山頂まで-

 高尾山頂付近に車が停まっているのを見たことはないだろうか。それもごつい4輪駆動でなく、普通の2輪駆動車が登ってきているのだからいやになる。
 頂上まで車が登ってこられる道がある訳だ。もちろん登れるのは茶屋と薬王院の関係者と緊急車両だけだが、その道を車椅子やベビーカーで歩くこともできるはずだ。この道を便宜上、0号路と呼ぶことにしよう。
 実は、高尾山は、麓からバリアフリーで登れる、数少ない山のひとつだ。麓から1号路を使っても登れるし、ケーブルカーにもバリアフリーで乗ることができる。
 しかし高尾評論が眺めたところ、このことを公式のホームページで紹介しているのは高尾登山電鉄だけで、しかも大分奥まった箇所に載っている。世界の高尾山でバリアフリーがある事は大変好ましいことで、この際、大いに宣伝してもいいかと思う。

 ケーブル下の清滝駅は、もともと階段なしでケーブルに乗れる。上の高尾山駅はエレベーターが使える。その先は薬王院の一番手前の山門までは1号路の車道を女坂経由で通ることになる。
 薬王院境内に入ったら、山門を左に迂回して、護摩受付所をまっすぐ行く。ここで、「高尾山頂は右」という標識があり、本堂に向かって階段を登るようになっているが、これは1号路を指しているので、無視してまっすぐ進む。客殿、有斐閣のすぐ左の細い道を通ることになる。薬王院の台所を覗き込むみたいで気が引けるが、遠慮することはない。この先に初めて、「高尾山頂は直進」という我々が行く標識を見ることができる。
 境内を抜け、再び車道に合流すると、車道はすぐに二股に分かれる。左の下っていく車道はすぐに行き止まりとなる。
 右の車道をとり、後は道なりに行くと高尾山頂まで達する。

 山頂直下は車椅子やベビーカーにとっては結構な急斜面になるので、特に下りは注意を要する。また、朝夕の通勤時には、関係車両が通るし、緊急車両はいつ来るか分からない。道は車1台通るのがやっとなので、よけるのが大変だ。
 車椅子など、よけ切れるか分からない事もあるので、なるべく目立つ格好で行くことにしよう。
 
 一方、普通に山歩きをする人がこのコースを通っても、全く問題ない。特に下りがお勧めだ。高尾山頂から車道をひたすら下ればいいだけで、迷うことはない。すべて車道と言うのも味気ないだろうが、並行する1号路の高尾山頂から薬王院の奥の院までの区間は、混雑が激しく、魅力的な道とは言い難い。薬王院でお参りをする必要がない人は、こちらを通ったほうが時間的にも早いことが多い。

 さらに、この道が威力を発揮するのは、初日の出の時だ。6号路や稲荷山コースは夜行登山禁止で、1号路も日の出直前になると山頂付近で入場制限がかかる。薬王院までおとなしく1号路を進み、あとは懐中電灯を照らしながら車道を進めばよい。山頂で日の出が見られなくても、途中に日の出スポットはいくつかある。防寒さえちゃんとすれば、車椅子でも高尾山で初日の出が拝める。
posted by 高尾評論 at 21:03| Comment(0) | 登山道評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

稲荷山コース −ミニ尾根歩きの傑作コースー

 本来、「自然研究路7号路」と称されてもいいコースなのだが、高尾山の自然研究路からは仲間外れされている。それは、明治の森高尾国定公園が指定された45年前に6つの自然研究路を定めた時、この道はまだ営林署の作業用の道だったからだ。
 その後、一般の人が通るようになり、道が広くなり、標識も整備されるようになった。現在では、高尾山口からダイレクトに高尾山頂まで登れる道として、1号路に次ぐ大人気のコースになっている。
 高尾山口駅や駐車場から清滝までの舗装路は仕方ないとして、清滝の入り口を入ってから高尾山頂まで、舗装は一切なく、いきなり本格的な登山道となり、ずっと尾根道が続く。しかも、登るとすぐに展望が開け、山を歩く雰囲気にさせてくれる。
 もうひとつの傑作コース、6号路があくまでも渓谷沿いに歩くのと対照的に、こちらは尾根道を忠実に歩く。6号路が山懐に抱かれながら歩くのに対し、稲荷山コースはいかにも山を登るという感じだ。
 道幅は比較的広く、ほとんどのところで片方が立ち止まらずにすれ違いができる。尾根道だから見晴らしが良く、ちょっとしたアップダウンもあり、飽きることはない。

 山歩きとして、登り下りともに勧められるコースだ。しかし、初めて山歩きする人が楽々とこなせるかは分からない。
 何と言っても本格的な登山道だ。急なこう配があったり、木の根や岩がむき出しになっていたり、片方が崖になっていたりするところがあり、そういう意味での難易度は、本格的縦走路の陣馬高尾縦走路と変わらない。それに、ミニ尾根縦走とはいえども、標高差400m超を歩き通すことになる。400m超の高さと言ったら、100階建の超高層ビルに相当する。途中で疲れたりいやになったりしても、引き返すか歩き続けるしかない。
 清滝から少し登っただけで息絶え絶えになって座り込んでいる人、肩をガチガチに固めながらへっぴり腰で下っている人を良く見かける。普段、元気に街中を歩いていて、「なんでこの人が?」と思うような人でもこうなる場合がある。登りは歩幅を小さくしてペースを極力落とす。下りは肩の力を抜き、あまり足元ばかり見ず少し先も見るようにし、膝を柔らかくしてつま先から着地するようにする。これだけを心掛ければ、半分以上の人はこの状態から解消されるはずだ。
 装備は山歩きのイメージした方がいいだろう。高尾山頂までで帰るのならば、ザックの中味はそれほど必要ないが、足まわりだけは陣馬高尾縦走路に準じたものにしておいたほうが安全だ。

 高尾山口からケーブルカーの清滝駅までは、1号路、6号路と同じだ。清滝駅を右に見ながら車道を歩くと、ちょうどケーブルカーの改札口のすぐ横、前の沢の橋を渡ったところが登り口だ。
 目の前には木の標柱で、ここを起点とする距離表示がされている。高尾山頂まで3.1qとあり、この先も登りだと道の左側に頻繁に立っている。山歩きのペース配分として、うまく利用したい。
 尾根道という性格上、取りつきの勾配が急なのは止むを得ないことだ。階段は歩幅のペースが掴みにくいが、なるべく小さく刻みながら登ろう。小柄な人なら2歩で1段を登るくらいでちょうどいい。すぐに高尾山口駅、続いて祈祷殿駐車場が見えてくる。
 階段を登りきったところの鳥居と祠があり、お稲荷様を祭ってある。ちょっとした広場になっているので、必要があれば息を整えたり、服を一枚脱いだり、靴ひもやザックのひもの調整をしよう。
 この先は、明確な階段ではなくなるが、登りが連続する。ほどなく甲州街道と圏央道のインターチェンジが左側のかなり下に見えるようになり、だいぶ標高を稼いだことが分かる。
 道は急斜面と緩斜面を繰り返しながらぐんぐん登っていく。やがてちょっとした下りが出て、ひと登りすると稲荷山展望台に着く。

 稲荷山展望台の東屋からは、関東平野が開け、眼下に圏央道からのトンネル、その先に八王子や橋本の街並み、さらに東京都心やスカイツリー、条件が良ければ筑波山から日光の山々まで見える。自分の足だけでこんな高い所まで登ってきたという実感が湧くだろう。
 ここにも距離標識があり、全長3.1kmのうち、清滝から1.4qとなっている。これはケーブル駅からの距離だから、高尾山口からの分を考慮すれば、高尾山頂のちょうど半分だ。ここの標高は400mで、やはり高尾山口と高尾山頂の中間に相当する。
 稲荷山展望台の少し先にトイレがある。あまりきれいではないが、この先は高尾山頂までトイレはないし、混雑時の山頂トイレはかなり並ぶことになる。
 
 展望台からしばらくは平坦な道が続くが、6号路との合流点付近から再び急登が始まる。5号路との分岐点の先は最後の頑張りで、延々と続く階段を登ることになる。階段を避けるには、5号路を右にとり、高尾山頂を3分の1周程度して、ゆるゆると山頂まで登る手もある。
posted by 高尾評論 at 20:58| Comment(0) | 登山道評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

3号路 ‐静かな高尾バイパスだが路肩に注意‐

 去年の台風で崩壊した3号路も、高尾山の道では最後に復旧が終わり、やっと開通した。
 以前から人通りが少ない道だったが、今でも静かな山歩きができる。
 人気のない理由として、同じ浄心門と高尾山頂を結ぶ4号路の1.5qと比べると、こちらは2.4qと長いこと。もう一つは浄心門での入り口が分かりにくいこと。さらに、高尾山頂から降りる場合、最初は車道歩きとなることが挙げられる。
 しかし、距離が長いとはいえ、アップダウンが比較的少なく、渋滞する1号路や4号路と比べると順調に歩くことができるため、所要時間はこれらより短いこともある。
 
 入り口は浄心門の手前を左に下る。ここは2号路と共通になっているが、ほんの少しで分岐点になり、右に曲がることになる。
 しばらくは1本道を延々と歩くだけだ。ただ、この区間は、狭いうえ、台風の影響がまだ残っている。人通りが多い6号路や稲荷山コースは道が十分踏み固められているので問題がないが、3号路では南側の谷の路肩が緩んでいるところがある。すれ違いの際などは、あまり谷側に寄らないようにしたい。
 やがて道は登り調子になり、薬王院と高尾山頂とを結ぶ車道に出る。この先も一応3号路だが、車道歩きとなる。車道と言っても、日中は緊急車両以外、車は通らない。
 5号路、6号と合流し、高尾山頂に達する。

 登りか下りか

 3号路は下りに選んだ方がいい。まず、入り口が分かりやすい。高尾山頂から車道に沿って延々と下り、薬王院との分岐を右に入る。
 この先の道幅は狭く、すれ違うに気を使う。普通、すれ違いは左側通行になるの。ここでは下りが山側になり、安全度が増す。
posted by 高尾評論 at 07:43| Comment(2) | 登山道評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2号路 −誰がこんな道を歩くというのだ!−

 1967年、明治百年を記念して、「明治の森高尾国定公園」が誕生した。この時、自然研究路として1号路から6号路までを名付け、売り出したのだ。これが45年経った今もそのまま残っている。
 2号路は霞台ループコースとして、霞台付近を一周する。十一丁目茶屋と浄心門とを楕円の弧として、1号路の北と南を通っている。
 自然研究路の1つとして公式になっているため、高尾山が関係する地図やガイドブック全てに載っている。お上が定めた自然研究路は律儀に載せる必要があると思っているのかどうか分からないが、標準所要時間や難易度まで、丁寧に載せてあるものがほとんどだ。

 しかし、たかだか半径200m程度の範囲を一周して、どれだけ意味があるのだろうか。その間に特に名所とか展望に優れた場所があれば別だが、2号路を見る限り、それもない。
 地図やガイドブックによると「距離:0.9q、難易度:星一つ」となっている。高尾山を知らない人が、この情報だけを見て2号路に入る可能性は十分ある。
 ところが実際に歩くと、狭いしアップダウンも多く、意外とハードなコースだ。特に蛇滝コース分岐と4号路分岐との間は、極端に狭くすれ違いが困難なほどで、しかも雨の後は滑りやすい。こんな道へ、山の装備も経験もない人たちが街を歩くつもりで歩くことになったら、苦労することは目に見えている。
 2号路への分岐点は、十一丁目茶屋側も浄心門側も分かりにくく、実際にこの2号路を歩く人が少ない事が幸いだ。
posted by 高尾評論 at 07:41| Comment(0) | 登山道評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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