2012年10月02日

パーフェクトスタンプ

 今月から京王の高尾陣馬スタンプハイクが始まった。
 毎年、春と秋のシーズンに行われているのだ。
 ただでさえ客の多いこの時期に、さらに混むようなことを何でわざわざやるのだろう。
 どうせなら、オフシーズンの夏とか冬にやればいいと思うが。

 この催しは今回で83回になる。
 42年も前に始まった、由緒ある催しだ。
 当時はこのスタンプハイクで何とかハイキング客を呼んだのだろう。

 その後、マイナーチェンジを何度も行い、現在に至っている。
 今回は、スタンプ5個の「スタンプクイズコース」、7個の「エキスパートコース」、そして11個の「パーフェクトコース」の3つだ。

 全スタンプを集めるパーフェクトコースは、その内容と景品の中身が合っていない気がする。
 京王電鉄の高尾山口までの50回回数券とか、京王グループの西東京バスのシーズンパスポートとか、山好きが欲しくなる景品にできないものだろうか。

 まあ、そんなことはどうでもいい。
 景品よりも、スタンプを全部揃えたという達成感と名誉が何よりも大切なのだ。

 だが、11個のスタンプをすべて押せれば健脚と呼べるかと言えばそうではない。
 パーフェクトコースでも、何回にも分けてスタンプを押せば、それで通用してしまう。

 だから、たった1回の山歩きで11個のスタンプを押すことが、真の健脚者の証拠だ。

 1日でパーフェクトコースを回る攻略法

 陣馬山から高尾山に向かうのが順当だろう。

 京王線に乗ってきた人なら、京王高尾駅構内、改札口の少し手前にあるスタンプでポン。

 高尾山口のスタンプも同じものだが、混雑を考えると、ここ高尾駅で押した方がいい。
 中央線に乗ってきた人は、このスタンプが最後になるか、高尾山口で押すことにある。

 バスに乗り、陣馬高原下で降りたらポン。

 陣馬山でポン。

 景信山でポン。

 小仏城山でポン。

 ここまでは常識通りこなせばよい。

 問題は、「城山下売店」という場所だ。
 小仏城山から相模湖方面に、急坂を下りきったところにある。
 高尾山中とも陣馬高尾縦走路とも離れたところに、ぽつんとある。
 しかもここは、神奈中バスという小田急系の領域でだ。
 何で京王がこんな場所にスタンプを出すのか、高尾七不思議のひとつだ。

 それはともかく、日帰りパーフェクトを狙う者にとっては、一番の頭痛の種だろう。

 この攻略法は、素直に、小仏城山から標高差400m近くを往復するのが一番効率的だ。

 同じ道は2度と通らないという美学の持ち主なら、手前の小仏峠から五街道時代の甲州道中を相模湖側へ下り、五本松旅館の先で国道20号線を登り、千木良バス停から少し登って城山下売店に行く手がある。
 しかしこれは小仏城山往復に比べ、時間がかかるし、車道もかなり歩くことになる。

 城山下売店でポン。

 その次は、小仏城山まで登り、高尾山頂でポン。

 1号路を下って、薬王院でポン。

 更に1号路を下り、ケーブル高尾山駅でポン。

 リフト山上駅も同じスタンプなので、ここまでは行かない。

 この先もワザが必要で、一三丁目茶屋の前から2号路をほんの少しくだり、すぐに病院前、琵琶滝に行くコースを下る。
 次の分岐点で、病院ではなく、琵琶滝へ行く道をとる。

 琵琶滝でポン。

 6号路を下り、ケーブル清滝駅でポン。

 京王線組は、ここで終了。

 中央線組は、高尾山口駅か高尾駅でポン。

 で終了。

 
 特に高尾山中では、スタンプを押すために長蛇の列ができることもあり、並ぶ時間も考慮しておくこと。
 本当に混んでいる日は、朝方に高尾山中を回り、その後陣馬方面に抜けたほうが全体としては早いかもしれない。

 これが一番重要な事だが、パーフェクトコース用の、陣馬高原下、陣馬山、景信山、小仏城山、城山下売店の5か所は、土日祝日のみスタンプがある。


 さて、1日でパーフェクトコースを回った証拠を主催者当局に誇示したい場合はどうするか。

 今度の10月6日が、最初の土日祝日となる。
 この日のうちに、11個スタンプを実現し、京王エージェンシーに送る際に、当日の消印をもらうことだ。

 高尾山口16時48分発の電車に乗れば、新宿に17時45分に着く。
 京王線の新宿駅から新宿郵便局までは5分くらいだろう。
 これだと「24.10.6.12-18」つまり12時から18時まで間に出したという消印が押される。

 なお、京王エージェンシーの会社は土日祝日休みだから、速達で出す意味はない。

 健闘を祈る。


スタンプ設置場所の提案 

せっかく、大人気となったスタンプハイクだ。
 この際、もっとスタンプ設置個所を増やしたらどうだろう。
 スタンプを置くためには近くの店の協力が不可欠だから、土日祝日だけになるのはやむを得ない。

 何度も高尾へ行っている人でも、意外と歩いていない山域がある。
 スタンプを押す気がない人でも、そこにスタンプがあるというだけで、興味を引くだろう。
高尾へのリピーターを増やすとともに、今まで高尾山中や陣馬高尾縦走路に集中していた客を分散する効果もあるはずだ。


裏高尾、小仏川流域では、
・小仏バス停(始バスの運転手がスタンプを設置し、終バスの運転手が回収)
・カフェ「ふじだな」または、「摺指豆腐店本店」

南高尾では、
・料亭「うかい鳥山」または「うかい竹亭」

北高尾では、
・八王子城跡管理事務所
・夕焼け小やけふれあいの里バス停付近

ケチな事は言わず、城山下売店に習い、京王エリアでないエリアも入れたい。
・和田バス停前「陣馬自然公園センター」または「やさか茶屋」
・陣馬山登山口藤野行きバス停「落合屋」前
・温泉旅館「陣馬の湯」または「陣渓園」または「姫谷鉱泉」
・温泉旅館「美女谷温泉」または「五本松旅館」または「天下茶屋」

せっかくなら、もっとエリアを広げよう。
 陣馬山から笹尾根にかけて
・井戸バス停(始バスの運転手がスタンプを設置し、終バスの運転手が回収)または軍刀利神社本社
・石楯尾神社
 八王子八峰
・今熊神社本社











posted by 高尾評論 at 19:15| 東京 ☁| Comment(0) | 持ち物評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月17日

真夏に高尾

 真夏のこの時期は、一番高尾には行きたくない時期だと思っている人は多いだろう。
 標高の低い高尾を登るときは、とにかく暑く、飲み物も多めに持って行かなければならない。
 
 では、夏は高尾へ山歩きをする価値がないかというと、そんなことはない。
 この時期ならではの楽しみ方があるはずだ。
 まず、暑さをなるべく避けよう。

 一番暑いのは登っている時だから、登りをなるべく少なくしよう。
 いつもは激混みのケーブルやリフトも、この時期は比較的空いている。
 歩いて登るのなら、沢沿いの道がいいだろう。
 6号路、蛇滝、日陰沢、陣馬新道などがお勧めだ。

 次に、日が当たる山頂は避けることにしよう。
 休憩は何が何でも山頂でという考えはやめた方がいい。
 どうせこの時期は大した展望は得られない。
 いつものようにガツガツ歩くのをやめ、涼しそうな場所で時間をつぶしたらどうだろう。

 山を抜ける風の心地よさは、山で怠惰に過ごさなければ分からない。
 エアコンのつんとした冷たさとは次元が違うものだ。
 京王沿線の人ならば、エアコンの電気代よりも交通費のほうが安いくらいだ。

 エコに協力する意味でも、この時期、何の目的も持たず、高尾へ出かけてみてはどうだろう。

 
 
posted by 高尾評論 at 20:04| 東京 ☀| Comment(0) | 持ち物評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月31日

持ち物評論

 金持ちなら、山用品店に直行し、店員に勧められるものを買えばいい。店は、山道具の専門店で、それもかなり規模が大きく、店の中で山道を想定した斜面まである施設がいい。
 初めての場合、いくら安くても、通販などでは買わないことだ。山の専門店で買う値段の中には、自分の目的や体に合ったものを選ぶ代金、使い方、手入れの仕方を教わる代金も入っている。
 買い物には時間に余裕を持っていくことだ。店では、自分にフィットしたものを選ぶまでと、使い方を教わるのに、時間がかかる。特に靴とリュックサックは、それぞれ1時間以上を見ておくといい。ひととおり揃えても、使い方があやふやだと、山に行ったときに困る。出かけるのは店が空いている時間がいい。店員は、店の中で一番頑固そうなおじさんに声をかけることだ。

 特に靴は、自分で履いて確かめないと話にならない。どんなに高価な登山靴であっても、自分の足に合わないものを履くぐらいなら、いつもの運動靴を履いて行った方がいい。靴を買う前に、候補となる靴で店の中を歩き回り、店の隅にある山用の斜面も上り下りし、納得してから買うことだ。ついでに、靴の履き方や紐の結び方を教わればいい。たかが紐だが、ほどけにくい結び方を知っている人は少ない。それから、今後のことを考えて、靴底は交換できるか、壊れたとき、直せる体制は整っているかも聞いておこう。

 ザック(山用語でリュックサックのことをこう呼ぶ)も、体に合う合わないがある。特に、山専用のザックになると、自分の背中の長さを測定してもらい、それに合ったザックが決まる。ザックは背負うよりも着るような感覚で身に着けるべきだ。できれば中に荷物を入れたまま、何度も身に着けたり降ろしたりして、紐をちゃんとしめ、しっくりくるか確かめることだ。紐の長さは、その時に着ているものや荷物の量によって微妙に違ってくる。体に一番負担が掛からない状態を体感しておこう。ザックも壊れることがあるし、紐や留め具がなくなることもあるので、バックアップ体制については聞いておこう。

 着るものは、靴やザックに比べると、それほど神経質にならなくていい。一番気にすべきなのは、材質だ。雨具など、セパレートで上下ともゴアテックス素材のものがベストだと山の本に書いてあるが、その通りだ。あとは値段との相談だろう。素材の長所、短所をしつこいくらい店員に聞き、財布と相談して決めよう。皆さんの中で、歳をとった人だと、特に手足の冷えが気になるのではないか。その辺は、若い店員だと理解できないかもしれない。服装は、なるべく自分と同性で年齢も近い店員を選ぶといい。できる限り試着は必要だが、ふだんの試着とそう変わるところがない。それでもせっかく店員がいるのだから、試着したところを見てもらおう。

 最近流行りのトレッキングポールは、最初の山歩きから持つ必要はない。何度か山へ行って必要性を感じたら、揃えるようにしよう。

 機能性は二の次で、ファッションが大事という人もいるだろう。高尾評論では、意義を唱えることはない。高尾の歩き方は人それぞれだ。ファッション重視ならその旨を最初に店員に話すことだ。この場合は、頑固なおじさんはだめだ。おしゃれそうな店員に聞いて、トータルコーディネイトを一緒に楽しもう。それでも体にフィットするかどうかは必ず確認しておくことだ。合わないものを身に着けていて歩き方がおかしくなれば、せっかくのおしゃれも台無しだ。

 定価で買うのがばかばかしい人は、郊外のアウトレットモールに行く手もある。一般に店員も商品についてはよく知っていて、使い方や手入れの仕方まで丁寧に教えてくれる。しかし、だいたいひとつの店で取り扱っているブランドは決まっているので、何社かのものを横断的に選ぶことはできない。サイズも決まっているので、合うものがなければ潔くあきらめることだ。

 神田やアメ横の中小の小売店は、よく勉強してから行った方がいい。あらかじめネットや大きい店で相場を確かめてからいざ出陣だ。場合によっては山積みされた段ボールの中を漁ることになる。気に入ったものを引っ張り出し、裏に書いてあるサイズと材質を調べ、必ず試着する。掘り出し物を見つけるには、陣馬高尾縦走路を完歩できるくらいの気力と体力が必要だろう。


 あるもので済ませる

 初めての山歩きだ。今度、いつ山歩きするか分からないし、場合によっては一生行かないかもしれない。
 このような人も、高尾評論は大歓迎だ。とにかく家の中を探し回り、有り合わせのもので済ませよう。

 靴は、ふだん気軽に履いているものがいい。初めての山歩きでは、靴を壊す可能性もあるから、その中ではなるべく丈夫なものがいい。山道の状態によっては汚れるかもしれないが、もったいないとからと言って一番ボロい靴を履いていくと、壊れたときは大変なことになる。
 靴箱の奥から十数年前の山靴が出てくるかもしれないが、喜ぶ前にまずは履いて、家の周りをできるだけ長い時間歩いてみたい。今でもうまく足に馴染んでいれば儲けものだ。どこか当たりがあったり、経年劣化が見当たれば、もうその山靴は処分して、運動靴で行った方がいい。
 ハイヒールやサンダルはどうか。高尾評論では試したことはないが、あれを履いて安全、快適に山
を歩いている人は、ある意味尊敬できる。帰りの電車の中で、みんなの話の種になることは間違いないだろう。
 
 バッグは、両手が空くものがいい。それもまるごと背負えるリックサックがベストだ。ショルダーバックしかなければ、首を通して掛けたほうがいい。ファッション上、問題があるという意見も出るかと思うが、片方の肩を上げたまま歩くよりは見た目もいいと思う。それがなければ、手提げバッグになるが、いずれにせよ、荷物はひとりひとつにまとめたい。山を歩くと、意外に荷物が増えるものだ。途中で買う飲み物食べ物はもちろんだが、一番かさばるのが登りで脱ぐ衣類だ。初心者はなるべく大きいバッグを持ち、その中に全部入るようにしたい。

 高尾山は山で寒いから、1枚余分に着る物を持っていくように書いてあるガイドブックがある。それはその通りで、都心と比べると5度前後低いことが多い。しかし、実際に高尾を往復する一連の行程で一番寒いのは、朝の家から最寄りの駅までと、帰りが夜になった時の最寄りの駅から家までだ。朝着ていかない1枚分は、保険として一日中バッグに詰めておくことが多いので、軽めのものにしよう。高尾山頂でダイヤモンド富士を見たり、ビアマウントで夜景を見る場合ならばさらにもう1枚持って行った方が安全だ。

 高尾では、ジーンズをはいている人が多い。行楽にはジーンズが定番になっているかもしれないが、あまりぴったりしたものだと、雨や汗で濡れたとき、足、特に太ももが上がらなくなる恐れがある。汚れを気にしなければの話だが、ジーンズよりも化繊のスーツのパンツの方が山歩きに向いているのは事実だ。

 地図、ガイドブック
‐推薦できるのは「守屋地図」のみ‐
 
 山歩きに地図は必携だというのが常識だが、高尾あたりの山歩きをしている人で、いったいどのくらいの人が地図やガイドブックを持っているだろうか。他人の荷物の中身を見せてもらうわけにはいかないが、せいぜい2割いればいいほうだろう。
 安全を考えると、要所要所で地図を出し、自分の今いる位置を確認しながら歩くのがいい。しかし、実際に山を歩いてみると、道の途中でいったん止まり、地図をザックから取り出してそれを広げ、自分のいる場所とこれから行くべき場所を見つけ、またザックにしまうという一連の動作には、かなりの時間とエネルギーを要する。

 それでも高尾は、山歩きをする人の絶対数が多いため、持ち歩く率が少なくても商売になるのだろう。地図付きのガイドブックが毎年何冊も出てくる。しかし、中には、「この著者は本当に高尾に登ったことがあるの?」と疑うような内容の本も少なからずあるのが現実だ。
 それに、山歩きで本を1冊持っていくと、結構な荷物になる。特に、「○○の百名山」の一つの山として高尾山や陣馬山や景信山が載っているガイドブックは、持ち歩く意味がない。あれは、家で次に登る山を選ぶためのもので、山に登ってから眺めるものではない。
 地図やガイドブックの真価は、順調に計画通り山に登っているときには問われない。道に迷った時、悪天候や体調不良の際、どのように下山するかを選ぶ際に発揮するものだ。ひとつの山でルートが1コースしか載っていなく、5万分の1程度の粗い縮尺しかない地図では、非常の際、役に立たない。それなら、高尾山口駅に置いてある京王電鉄の無料のパンフレットの方がいいくらいだ。

 雨後の筍のように出てくる地図、ガイドブックの中で、高尾評論が推薦できるのは、守屋益男編「高尾山、景信山、陣馬山登山詳細図」(吉備人出版)ただ1冊のみだ。去年の3月に出版された地図で、従来の平均的な地図の縮尺である2万5千分の1に対し、1万2千5百分の1をベースにしている。極めて客観的な地図であり、普通の地図はある区間を所要時間で表示しているが、ここでは5m単位の距離で示している。送電線の位置なども示されていて、自分がいる位置、これから通る道の情報が本当によく分かる。
 ただ、この「守屋地図」も、高尾に訪れる万人に勧められるわけではない。どの道も平等に同じ太さで書かれているため、ほとんどの人が行く高尾山中は、多くの道が入り乱れて、初心者が自分のルートを知るには苦労しそうだ。
 逆に高尾をある程度歩いた人が守屋地図を持つと、行動範囲がぐんと広がる。本当に山好きが書いた作品という感じがして高尾評論でも応援したくなる。最近、第2版も少し改訂して販売された。主な書店に置いてあるほか、守屋益男氏のご子息の二郎氏が小仏峠の茶屋の跡で直接販売している。

 なお、この他にも、高尾の花や八王子城跡の歴史を扱った本で力作が出ているが、高尾評論ではあくまで万人向きであるため、ここでは取り上げない。
posted by 高尾評論 at 22:41| Comment(0) | 持ち物評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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