2013年05月30日

生藤山から陣馬高尾  -陣馬山を見下ろしながら歩く標高1000m超のコース-

 高尾山域で最も高い陣馬山に登ると、馬の右後ろに更に高い山がそびえている。
 しかも、なかなか格好のいい山だ。
 陣馬山へ何回も登った人なら、次はあそこへ登ろうと思うだろう。
 あの高い山は、西から見て、三国山、生藤山、茅丸、連行山という山々の塊だ。
 普通、これらの山々を代表して「生藤山」といっている。

 生藤山を代表とするこれらの山々は、笹尾根と言う尾根の上に乗っている。
 笹尾根は、奥多摩湖から三頭山を経て、陣馬高尾縦走路に達する長大な尾根で、多摩川水系と相模川水系を分け隔てている。
 その先は、高尾評論の勝手な解釈になるが、小仏城山から南高尾縦走路を経て、少なくとも御殿峠までは続いている。

 陣馬高尾縦走路では物足りない人は、まず三国山に登り、陣馬山まで縦走し、まだ余裕があれば高尾山口まで歩くというのはいかがだろう。
 生藤山塊の4峰と、その東の醍醐丸の計5峰は、どの山も360度の展望を得られることはできないが、ある方面の展望は、いずれも陣馬山を凌ぐスケールの大きさがある。

 まず、三国山の登り方だが大きく分けて3つある。
 一つは、藤野駅から神奈中バスに乗り、鎌沢入口から登る方法。
 もう一つは、上野原駅から富士急バスに乗り、石楯尾神社又は井戸から登る方法。
 最後は、武蔵五日市駅から西東京バスに乗り、上川乗から三国山よりも更に先から笹尾根に取り付く方法。

 このうち、高尾評論が勧めるのは、上野原駅からだ。
 上野原からバスに乗った人も、ほとんどの人は石楯尾神社で降りてしまうが、終点の井戸から登ることを勧める。

 理由のひとつは、「井戸」という意表をつく名前がいい。
 次に、鎌沢入口、石楯尾神社より標高が高い。
 最後に、井戸から登る、軍刀利神社の雰囲気がいい。
 
 他のコースの名誉のために言うと、上川乗の標高は井戸とほぼ同じで、笹尾根にはより西の浅間峠から取り付くことができる。
 ガッツリ歩きたい人には向いている。

 鎌沢入口からは、佐野川集落を通って三国山へ登る。
 佐野川集落はにほんの里100選に選ばれた茶畑と土蔵がある集落だ。

 
 上野原駅発井戸行きは8時28分と9時46分だから、前者のバスに乗りたい。
 これだと、高尾駅発8時1分発の中央本線に乗ることになる。

 上野原駅では3分の乗継だからトイレに行く暇はない。
 駅は特殊な構造になっていて、階段を登るとすぐにバスが待っている。
 もし発車まで30秒時間の余裕があるのなら、となりの営業所で運転手さんが作成した手書きのハイキング案内図をもらうといい。

 井戸バス停では、天気がいい日は富士山が望まれる。
 トイレはその先の軍刀利神社の社務所までがまんしよう。
 
 バス停からは幅広い車道を、今までのバスと同じ方向に下っていく。
 数分で突き当ったら、右に見える軍刀利神社の石碑に沿って登っていく。
 この先は、ずっと道なりだ。

 社務所を過ぎ、トイレで用を足し、軍刀利神社を右に見る。
 山道に変わり、ちょっと行くと、軍刀利神社奥社だ。
 その先は、杉林をぐんぐん登る。
 陣馬高尾縦走路へ取り付くような、ごく標準的な勾配だ。

 やがて佐野川からの道と合流し、幅広くなった道を三国山へ登っていく。
 三国山直下で、山頂へ行く道と巻き道に分かれるが、三国山へは是非登りたい。
 ほんの少しで山頂へ着く。
 文字通り、東京、神奈川、山梨の3都県にまたがる山だ。
 西側の展望が良く、直下のゴルフ場の先に、富士山、南アルプス、大菩薩、近くに三頭山からの笹尾根が望まれる。

 三国山を下るとすぐに巻き道と合流する。
 
 次の生藤山も、直登と巻き道がある。
 生藤山は、三国山、茅丸、連行山を含めた4座を代表する山だが、時間や体力の都合で1座を巻くとしたら、生藤山だと思う。
 山頂付近は珍しく岩場になっており、特に、下りに急な所がある。
 岩場が苦手な人は、巻き道を通ったほうがいいかもしれない。
 もっとも巻き道も、奥多摩側に少しガレている。

 山頂の景色は、南側がいいが、木が邪魔をしている。
 また、山頂は狭く、大勢が休むわけにはいかない。

 その次の茅丸もすぐ着く。
 この3峰の間隔は非常に短い。

 茅丸もまた、直登と巻き道がある。
 ヤマレコを見ると、茅丸を巻く人は多い。
 しかし、茅丸の標高は1019m、生藤山塊の最高点だし、天気が良ければ是非登りたい。
 山頂は東西に長細く、ベンチもわずかで多くの人がいる場所はないが、南側が開け、正面に丹沢が良く見える。

 茅丸からは細かいアップダウンを繰り返し、連行山まで行く。
 この山だけは巻き道はない。
 生藤山や茅丸であんなに遠かった関東平野が大分近づいてきたのが分かるだろう。

 道は急な下りとなる。
 少し先には、陣馬高尾縦走路の最高峰、陣馬山の山頂の草原やベンチが見下ろせる。

 一度、右に巻き道が現れる。
 これは巻き道を通ったほうが楽だ。

 巻き道と合流すると、またすぐに巻き道が現れる。
 これを直登すると、醍醐丸に行くが、かなりの登りとなる。
 巻き道の方がずっと楽だが、こちらの道は、右側にずり落ちないように気を使う必要がある。
 
 醍醐丸は、戸倉三山の一角であり、八王子八峰の道とも合流する。
 道は小さいピークを越えて醍醐林道に出る。
 和田峠はすぐそこだ。
 
 ここで疲れていれば陣馬高原下に下ればいいが、できれば陣馬山へは登っておきたい。
 さらに時間と体力に余裕があれば、高尾山口まで歩けばよい。







posted by 高尾評論 at 21:41| 東京 🌁| Comment(4) | ロングコース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 はじめましてこんばんは。
なおとと申します。
 高尾山さんについて調べていましたら
このブログのこの記事を発見し、生藤山さんから高尾山まで昨日歩いて参りました。
 非常に登り応えがあり、素晴らしい日を過ごせました。
 感謝を述べたくコメントを書かせて頂きます。
 もし、御時間がございましたら丹沢方面でオススメの登山ルート等の記事を書いて下さると有難いです。
 以上宜しくお願い致します。
 
Posted by なおと at 2014年06月02日 18:24
なおとさま。
はじめまして。
先ほどはコメント、ありがとうございました。
生藤山から高尾山のコース、気に入っていただきましたか。
昨日は山の上でもかなり暑くなかったですか。
私は土曜日に栃木の高原山、日曜日に那須岳に登ってきましたが、どちらも半そでで十分でした。

丹沢のお勧めコースですが、平凡だけど、表尾根と大倉尾根になるでしょうか。
通常、ヤビツ峠から大倉へ向かいますが、天気の良い土日は行者岳直下の鎖場が渋滞します。
5月4日に行ったときは、240人も並んでいました。
このような時なら、逆方向がいいかと思います。
登りのほうが多くなりますが、鎖場の渋滞につかまる事はありません。
なおと様はかなりの健脚とお見受けしましたが、早朝から活動できるのなら、丹沢主脈はいかがでしょうか。
普通、橋本駅から三ケ木乗換えで焼山登山口を出発しますが、藤野駅からやまなみ温泉乗換えで東野出発でもいいかと思います。
楽しい山歩きをご堪能ください。
Posted by 高尾評論 at 2014年06月02日 19:30
 高尾評論様
コメントに対する回答ありがとうございます。
生藤山から高尾山のコース気に入りました。
 山の上は暑かったのですが、木々に囲まれている道が多く頂上以外では快適に散策ができました。(当然半袖で十分でした)
 丹沢お勧めコースの紹介をありがとうございます。
 私は早朝から山登りをするのが好きでして、高尾評論様の書いてある事に共感しております。 
御紹介下さったコースは朝7時20分より登山開始しまして高尾山山頂に午後1時55分の到着でした。
 まだまだ私は登山知識も乏しく、とても健脚とは自分では思えませんが、コメントを頂けて光栄です。
 昨日は小仏峠で守屋二郎氏が丹沢方面も地図を販売なされていましたので、購入し色々調べて準備した後丹沢主脈に挑戦したいと思います。
 長文失礼致します。
 
 
Posted by なおと at 2014年06月02日 21:51
なおと様
生藤山から高尾山まで、その所要時間なら、丹沢主脈も十分可能かと思います。
守屋地図で丹沢主脈は色つきで示されています。
お住まいが横浜線沿線か京王相模原線沿線なら焼山登山口がいいでしょうけど、中央線沿線なら東野から登られても十分でしょう。
バスの本数が少ないので、ご注意ください。
良い山旅をお祈りしています。
Posted by 高尾評論 at 2014年06月02日 23:11
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