2013年03月29日

陣馬高尾縦走路概要

 陣馬山から景信山、小仏城山、高尾山にかけての尾根は、高尾山域で最も高い山々をつなぐ最大の尾根だ。
縦走路として、日本一の利用者があることは間違いない。

 中央道を東京から山梨に向かう時、または山梨から東京に向かう時、小仏トンネルに近づくと、大きな稜線が目の前に迫ってくる。
 夜走っても、漆黒の存在は圧倒的だ。
 また、高尾山頂に立った時、この先、長大な尾根が延々と続いているのを見て、いつかはあそこを歩いてみようと思った人も多いだろう。

 縦走路の片方は高尾山なので、交通アクセスは抜群だ。
 もう一方の陣馬山も、山としてはアクセスがかなりいいほうだ。
 交通費も安い。
 そして何より、4つの山すべて、山頂が広く、展望も第1級だ。

 最初の山頂にたどり着くまでは、それなりの登りはあるが、縦走路に入ると道は広く、アップダウンも割と少ない。
 快適な縦走路の見本のようなもので、このコースを歩けば、尾根縦走という形態がどういうものか分かるだろう。

 いろいろなガイドブックを見ると、一の尾根から陣馬山に登り栃谷鉱泉経由で下山するコース、小仏バス停から景信山に登り小仏峠で下山するコースなどが紹介されている。
 しかし苦労してこれら山頂の一角に立ったのに、縦走もせずにすぐ下山するのはいかにももったいない。
 ガイドブックにもいろいろ制約があり、山頂毎に紹介すると、このようなコースを載せることになるのだろう。
 しかしそれは、編集上の事情であり、実際に山歩きする人の事情は考えていない。

 道や標識の整備のされ方、茶店の数、山歩きをする人の数など、陣馬高尾縦走路は、抜群の歩きやすさ、安心感がある。

 脚に自信のある人、1日中自然の中で歩きたい人は、早起きをして、4山縦走に是非トライして欲しい。
 料理に例えるとフルコースを食べ終えたような満足感が残るだろう。

 この縦走路にはたくさんの下山路がある。
 疲れた時、天候が悪くなった時、日が暮れそうになった時は、迷うことなくエスケープルートとして使ってほしい。









posted by 高尾評論 at 23:42| 東京 ☁| Comment(0) | 陣馬高尾縦走路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

陣馬山➔高尾山か、高尾山➔陣馬山か?

日帰りの場合、山歩きの原則はこうだ。

(1)登り口の標高が「高」➔下山口の標高が「低」:
登りよりも下りを多く使った方が疲れない。

(2)展望「良」➔「悪」:
いいところは最後に残しておきたいのは分かるが、朝の空気が澄んだ時に一番いい景色を見た方がいい。

(3)交通の便「悪」➔「良」:
行きは時間の調整ができるが、帰りのバスが少ないと、時刻を気にして歩くのは精神衛生上よくないし、下山してから1時間もバス停で待っているのも精神衛生上よくない。
場合によっては終バスに乗り遅れる可能性もある。

(4)自宅から登山口までのアクセス「短」➔下山口から自宅までのアクセス「長」:
(3)と矛盾する事が多いが、朝早くから山歩きを開始できる利点がある。

(5)難所は「登り」:
岩場といわれるような難所は、人体の構造からして、上りに使った方が安全だ。
高尾山域の一般コースには、このような個所はない。


陣馬高尾縦走の場合、(1)、(2)、(3)に該当するのは、「陣馬山→高尾山」となり、(4)に該当するのが「高尾山→陣馬山」となる。
(5)は、下りがよほど苦手な人ならば、景信山から小仏峠までが難儀するから、強いて言えば「高尾山→陣馬山」となる。

結論的には陣馬山から入り、高尾山へ抜けた方が有利な点が多い。
これが一般的だ。

但し、例外もある。
山歩きをしたばかりで、どこまで歩けるか分からない人は、なるべく早い時刻に高尾山を出発し、時間と体力と相談しながら陣馬山に向かうのがいい。
陣馬山は一番標高が高く、登るのも大変だ。
ここで疲れても、エスケープルートがまた長い。
一方、高尾山から歩けば、一丁平、小仏城山、小仏峠、景信山、明王峠など、分岐点がある場所にたどりついた時点で、次のポイントまで縦走を続けられるかどうかを判断し、ダメならすぐに下山、最後まで歩ければ陣馬山にたどり着くという選択もある。

 もう一つ、歩きながらの展望も考えていいだろう。
 高尾山から陣馬山にかけては、富士山を始め、高い山々に顔を向けながら歩くことになる。
 逆に、陣馬山から高尾山にかけては、大東京や海を眺めながら歩くことになる。
 どちらがいいかは好みの問題だろう。












posted by 高尾評論 at 23:38| 東京 ☁| Comment(0) | 陣馬高尾縦走路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

陣馬山までの登りかた

 陣馬高尾縦走では、まず一番標高が高い陣馬山から出発するのが普通だ。
 陣馬山までどういうルートを採ることにしようか。

 高尾評論としては大いに悩むところだ。
 陣馬登山口から長い一ノ尾根を通り、陣馬山の大きさを味わいながらじっくり登るか、和田から最短コースでダイレクトに入るか、いずれも捨てがたいルートだ。

 しかし、初めて陣馬山に登ることを前提にすれば、一番平凡な、陣馬高原下バス停から陣馬新道を推薦する。

 理由は東京方面からだと、アクセスが一番いいからだ。
 確率的に、一番早く陣馬山頂に立てることが多い。
 陣馬高原下までは高尾駅からバスで40分弱だ。
 高尾駅までは、東京都心から中央線と京王線がほぼ10分間隔で電車が出ている。
 バスは表向き、1時間に1本の運行だが、シーズン中の休日は臨時急行バスがその間に何本か出る。
 この程度で交通の便がいいのかと言われそうだが、山としては非常にいいほうだ。

 一の尾根、和田コースだと藤野駅を利用する事になるが、都心から中央線に乗っても、だいたい高尾駅で乗り換えになる。
 高尾駅からは20〜30分間隔の中央本線の普通電車に乗り、さらに藤野駅からバスに乗ることになる。
 和田行きのバスは陣馬高原下行きよりも本数が少ない。

 もうひとつ藤野方面からの道の欠点として、陣馬登山口や和田からは、登山口が分かりづらいのだ。
 下山ならば常識的な道を選んで下れば何とかなるのだが、山の集落と言うのは、登山道に入る前に道が枝のように分かれている。
 よく見れば、間違いやすい分岐点には標識があるが、初心者がそれらを全部見落とさずに歩ける保証はない。
 分岐点の真ん中に、不用意に車が停まっていたりすると、それだけで道を迷う確率が高くなる。

 陣馬高原下からのコースは、分岐点はバス停を降りた直後の1箇所だけだ。
 後は、車道を歩き、20分ほど歩いたところで左に折れて陣馬新道に入ればよい。
 そのまま車道を歩いても、和田峠経由で陣馬山頂に立てる。

 ということで、ここでは陣馬新道を推薦するが、一番標高差が少ないのは和田からだ。
 また、バスが苦手は人は、藤野駅から徒歩で陣馬登山口まで行き、一の尾根を登る手がある。










posted by 高尾評論 at 19:04| 東京 ☀| Comment(0) | 陣馬高尾縦走路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

陣馬高原下までのアプローチ

 陣馬高原下からのバスは、高尾駅は、中央線側の北口からバスが出る。
 「京王八王子発」と書いてあるガイドブックは相当古いもので、ずいぶん前から高尾駅に変わっている。

 京王線からだと、JRとの間の自動改札を通って、中央線の1、2番線ホームを抜けて北口に行く。
 この間、4、5分の時間を見込んでおいたほうがいい。

 高尾駅発陣馬高原行きのバスは、土休日は6:55、7:20、8:15、8:55と、9時以降は毎時34分の発車だ。

 乗客が多そうな場合、高尾駅に詰めている西東京バスの社員が連絡し、臨時急行バスを出す。
 臨時急行バスは定期便の少し前に発車し、車内ではテープで沿線案内が流れる。

 バスの所要時間は渋滞なしで30分から40分だ。

 最初は都会の広い道を行くが、途中から道がどんどん狭くなり、最後は案下川に沿って大型バス一台がやっと通れる道を進んで陣馬高原下に着く。
 このため、普通、途中の大久保バス停から先は、運転手の他に、誘導員がひとり、バスに乗り込む。
 路線バスマニアなら喜ぶところだろう。
 ただ、乗り物酔いする人にはつらいところだ。

 シーズンに行くのなら、高尾駅には定期バスの発車20分くらい前には着いていたい。
 これからの行程を考えると、バスはなるべく座って行きたいからだ。
 感覚的にはバスで40分間立つのは、電車で1時間以上立つくらいの疲労感がある。

 この路線のバスは、臨時急行バスを含め、街の中を走っているのと同じ型だ。
 座席はシルバーシートを含め、30席あるので、あらかじめ列に並んでいる人数を数えておき、立ち席になりそうなら1台待つ手もある。
 臨時急行と言ってもバスの事なので、次の定期バスと比べ、陣馬高原下に着くのはほどんど変わらないことが多い。

 慣れた人なら、午後の便で陣馬山へ向かい、高尾山でダイヤモンド富士やビアマウントで夜景を見たりする手もあるが、初めての人はなるべく早いバスを利用したい。

 お勧めは、8時55分発までの4本のバスだ。
 次の9時34分発のバスだと、陣馬高原下に着き、身支度をして歩き始めるのは10時半になる。
 高尾山口までは山歩きの平均速度で、実歩行時間だけで6時間かかるだろう。
 これに1時間半の休憩時間を入れると、高尾山口到着は午後6時過ぎとなる。

 日が短い秋から冬にかけてだと、途中で日没となるわけだ。
 ひとりでも歩くのが遅い人がいるグループだと、8時55分発でも遅すぎることがある。

 早発は山の保険である。
 山頂に予定よりも早く着いたら、もやのない素晴らしい展望が待っているし、何よりも時間に追われることなく、自分のペースで最後まで山歩きを楽しむことができる。










posted by 高尾評論 at 19:01| 東京 ☀| Comment(0) | 陣馬高尾縦走路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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